アジア太平洋地域における国際人道法模擬裁判大会―東京大学チームが準優勝
イベント
2021.03.17
香港/北京(ICRC)―赤十字国際委員会(ICRC)と香港紅十字会(HKRC)は、アジア太平洋地域における第19回赤十字国際人道法模擬裁判大会を、2021年3月11日から14日までの四日間共同開催しました。今年は同大会が始まって以来、初のオンライン開催となりました。
今年は、アジア太平洋地域の24都市から合計26チームが参加。ニュージーランドのビクトリア大学ウェリントン校が、最終ラウンドで東京大学を破り、優勝しました。またメモリアル(書面)では、フィリピン大学が最優秀検察官賞を、国立台湾大学が最優秀弁護人賞をそれぞれ受賞しました。
模擬裁判の裁判官は、香港や中国本土、その他の国・地域から集まった弁護士や法学の教授、外交官、政府の法律顧問、国内裁判官、国際裁判官、ICRCの法律担当など、約55人の法曹関係者が務めました。日本からは日本弁護士連合会、須田洋平氏が参加しました。
模擬裁判の香港本選は、参加者にとって、一年間にわたる国際人道法の学習と模擬裁判予選で培ってきた努力の集大成の場です。千人を超える学生や教授、弁護士、裁判官、その他の法律の専門家が結集し、2020年に開催された地方レベル、全国レベル、また準地域レベルの大会を勝ち進んできたチームが最終決戦を行いました。
ICRC駐日代表部は、香港本選出場をかけて、2010年よりこれまで11回の日本国内予選を開催してきました。年を追うごとに国内大会のレベルも高くなっていて、今回初めて日本代表チームが本選の決勝ラウンドに進出し、論戦を繰り広げました。
今年の国際人道法模擬裁判大会の国内予選は、2021年下半期に予定しています。 駐日代表部はより多くの学生チームに参加を呼びかけます。