ICRCとアジア開発銀行がパートナーシップ協定を締結
ジュネーブ(ICRC)―赤十字国際委員会(ICRC)とアジア開発銀行(ADB)は、紛争の影響を受けて不安定になった地域を対象に、レジリエンスの強化を見据えた共同イニシアチブを推進するため、パートナーシップ協定を締結しました。
2026年6月10日、ADBのファティマ・ヤスミン副総裁と、ICRCのピエール・クレヘンビュール事務局長が趣意書に署名。同書には次の取り組みが盛り込まれています。
a) 実施プログラムの調整
b) 新たに生じる課題および変化する人道上のニーズに関する知識の交換を通じた改革促進
c) 共同イベント、会議、出版物などを通じたベストプラクティスの共有
趣意書への署名により、ADB加盟国のうちICRCが活動する国において弱い立場に置かれた人びとを支援するため、それぞれの補完的な使命や権限を行使する、戦略的かつ高度な協力関係が構築されました。
「相互に関連した課題に対処するため、私たちは、従来の開発アプローチを超えて取り組む必要があります。その中で、ICRCの独自性が発揮されます。すなわち、現場でのプレゼンス、影響を受けたコミュニティーへの信頼に基づいたアクセス、そしてADB単独では到達できない環境の中で築かれた信頼性です」と署名式での挨拶でヤスミン氏は述べました。

©ICRC
ADBは、アジア・太平洋地域において、持続可能で包摂的かつ強固な成長をけん引する多国間開発銀行です。加盟国やパートナーとともに複雑な課題を解決するために協力しながら、革新的な金融手法と戦略的パートナーシップを活用して人びとの生活に変革をもたらし、質の高いインフラを構築することで私たちの地球を守っています。1966年に設立されたADBは、69の国・地域から成り、うち50が域内加盟国・地域です。
両者の正式な協力は、影響を受けた人びとのための人道支援と、より長期的な開発との橋渡しをおこなう上で重要な一歩です。紛争の影響を受けた不安定な状況に共同で対応する可能性を広げることになるでしょう。
ICRCのクレヘンビュール事務局長は次のように述べました。「ADBとのこの戦略的パートナーシップを通じて、両者が互いに学び合い、紛争や暴力の影響を受けた人びとのために活動する開発関係者の幅広い取り組みを補完・強化できることを期待しています。ICRCは、中立で独立した人道支援組織として、アジアを含む世界中の多くの紛争の影響を受けた地域において、独自のアクセス、視点、そして豊富な経験を提供します」。
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