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国際赤十字による共同声明: 紛争地で続く人道支援要員殺害への強い憤り

プレスリリース
2026.03.17

©ICRC

中東全域で戦闘行為が激化する中、人道支援要員や医療要員が戦火に巻き込まれ、民間人が生き延びるために不可欠な支援の命綱が深刻な危険にさらされています。この状況が続けば、命を救う活動をしている同僚をさらに失う悲しみに直面することになるのではないかと、私たちは懸念しています。

それは、この2週間で既に現実のものとなっています。レバノンでは、負傷した民間人を救助しようとしていたレバノン赤十字社の救急隊員が重傷を負い、その後死亡しました。また、他の隊員も負傷しています。イランでは、武力衝突が続く中で民間人支援にあたっていたイラン赤新月社の職員とボランティアが死傷しました。

このような極めて危険な状況下においても、各国赤十字社、赤新月社、そしてイスラエルの赤十字社に相当するダビデの赤盾社の職員とボランティアは、自らを非常に高いリスクにさらしながら、地域全体で支援を必要とする人びとのために活動を続けています。

人道支援要員も医療要員も、国際人道法の下で明確に保護されています。ちょうど1年前の3月、ガザにおいて負傷者対応にあたっていたパレスチナ赤新月社の救急隊員8名が殺害され、世界中で非難の声が上がりました。今なお、紛争の渦中で支援を必要とする人びとにたどり着こうとしている人道支援・医療要員は、殺害や負傷、誘拐、拘束といった憂き目にあっています。

つい先日も、アフリカのコンゴ民主共和国において、ドローンを用いたとされる攻撃によりユニセフの職員が命を落としました。今年に入って既に、レバノンのみならず、スーダンやガザ、イランにおいても、任務中の赤十字・赤新月の職員とボランティアの命が犠牲となっています。

ICRCとIFRCは、これまで同様、何度も繰り返し訴えます。国家及びすべての紛争当事者は、国際人道法を遵守し、命を救うためにすべてを賭して活動する人道支援要員を守るため、直ちに具体的かつ実効的な措置を講じなければなりません。人道支援要員が守られるとき、私たちに共通する人間性をも守ることになります。同僚たち、そしてその者たちが寄り添う人びとの命は、そうした行動によって守ることができるのです。

英語原文はこちら

©ICRC