2018年度国際人道法模擬裁判大会 国内予選開催報告

イベント
2018.12.13
優勝した東京大学チーム

優勝した東京大学チーム © ICRC

 

赤十字国際委員会(ICRC)は、第9回国際人道法(IHL)模擬裁判大会国内予選を、2018年11月24日(土)・25日(日)の二日間にわたって日本赤十字社本社で開催しました。

大会の接戦を制し優勝したのは、東京大学チーム。
また、最優秀弁論賞は同志社大学の春山奏璃さんに贈られました。

 

今年は、複数大学から構成される合同チームを含め、愛知県立大学、国際基督教大学、西南学院大学、東京大学、同志社大学、一橋大学、早稲田大学、横浜市立大学から計8チームが参加。観戦者を含め100名以上の参加を得て盛況なイベントとなりました。

 

最優秀弁論賞が贈られた 同志社大学の春山奏璃さん

最優秀弁論賞が贈られた 同志社大学の春山奏璃さん © ICRC

 

本大会は昨年に続き、早稲田大学古谷修一ゼミ生の方々による多大なる支援をもって開催されました。

また、裁判官役として、

外務省総合外交政策局人権人道課・杉浦正俊氏、
在京スイス大使館・ユリア・パロス氏、
東京地方裁判所・三坂歩氏、
日本赤十字社国際部・齊藤彰彦氏、
日本弁護士連合会・須田洋平氏、大野鉄平氏、
米第五空軍司令部法務部・ドナルド・バッグ氏、マイケル・ピアソン氏、
防衛省陸上幕僚監部・陣内徹之助、
元旧ユーゴ国際刑事裁判所法務官・河島さえ子氏、
最高裁判所司法研修所司法修習生・中鳥勇紀氏

にご協力いただきました。
中鳥氏は昨年は弁論者として模擬裁判大会に出場されましたが、大学卒業後、今年は立場を変えて裁判官役としてのご参加となりました。

 

法廷の様子

法廷の様子 © Y.Iwata/ICRC

 

参加チームは、同年7月に発表された本模擬裁判に係る問題文を読み込み、周到な準備を進めて大会に臨みました。また、国際法一般、特に国際人道法の知識を駆使しながら、英語で自らの弁論を展開。各ラウンドにおいて、国際人道法の理解を問い、事実関係の立証を迫る裁判官からの鋭い質問に、身振り手振りを交えて必死に答える姿が印象的でした。

また大会初日には、同年10月にクアラルンプールで開催された国際人道法ロールプレイコンテストへの参加チーム(東京大学、西南学院大学)による報告会を開催しました。

優勝チームは、2019年3月に香港で開催される国際人道法アジア・太平洋地域大会の日本代表の資格が与えられます。
ICRCは、優勝チームの同地域大会への参加を全面的に支援していきます。

なお、2019年度の国際人道法模擬裁判大会国内予選については、詳細が決まり次第本ウェブサイトにて発表いたします。