ナイジェリア:抗議デモのさなか救助隊が通行できるよう、治安部隊に自制を訴える

お知らせ
2020.10.27
ナイジェリア赤十字社の職員

©ICRC

 

アブジャ(ICRC)–ナイジェリアで抗議デモが続く中、負傷者を助ける救助隊は支障なく仕事を全うできなければならず、治安部隊が実弾を使用するのは最後の手段でなければなりません。

 

赤十字国際委員会(ICRC)は、ナイジェリアの複数の都市で続いている抗議活動を受けて、暴力の拡大と犠牲者の増加を懸念し、治安部隊に対して自制を求めています。

 

「治安部隊は、武力や銃器に頼る前に、非暴力的な手段で対処しなければなりません。治安部隊による武力の行使は、事態の深刻さに即して判断されるべきで、例外的な措置であり続ける必要があります」とICRCナイジェリア代表部のエロイ・フィリオン首席代表は語ります。「国際的な法的基準に則り、銃と実弾は最後の手段として、また生命への差し迫った脅威から己を守るためにのみ使用するべきなのです」。

 

ナイジェリア赤十字社(NRCS)のボランティアは、現場で応急処置を行い、負傷者の搬送にあたっています。

 

「最も重要なのは、救助隊や救急車が安全に負傷者のもとまでたどり着けるように、皆が敬意を払うことです。人の命がかかっているのです」とフィリオンは付け加えます。

 

ICRCとNRCSは、今後状況がどのように展開するかを引き続き注視していきます。