世界を知る写真展「わたしの街を返して」を開催します

イベント
2017.12.13

日本赤十字社、赤十字国際委員会(ICRC)、キヤノン株式会社の三者は、世界を知る写真展「わたしの街を返して」を12月19日(火)から横浜で開催します。

 

この写真展は、赤十字の国際人道法の普及活動の一環として、世界各国・地域の紛争の現状を広く伝えるため、2015年度からは赤十字とキヤノンが共同で開催しています。今回は、紛争により「当たり前の生活」を奪われた人々の現状をより深く知っていただくことを目的に、中東地域3カ国(シリア・イラク・イエメン)の破壊された市街地の様子や、避難する人々を記録した39点の写真パネルの展示などを行います。

 

紛争で破壊されたイラク・モスルの路上で遊ぶ子どもたち

 

また、12月23日(土・祝)には、フォトジャーナリストの安田菜津紀さん、元シリア・アラブ赤新月社ボランティアのラガド・アドリさんをお招きしてトークショーを行います。戦場となっている地域にも、かつては人々の日常生活があったこと、そして、今なお戦火に巻き込まれて暮らす人やそこから逃げて暮らす人々の現状と想いについて、紛争前の写真を交えながらゲストのお二人に語っていただきます。

 

ぜひ奮ってご参加ください!

 

写真展開催概要

日時:  2017年12月19日(火)~12月25日(月)11:00~19:00

※19日は14:00より開始、25日は17:00まで。

会場:  みなとみらいギャラリーA・B・C

神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-5
クイーンズスクエア横浜 クイーンモール2階
みなとみらい線「みなとみらい駅」直結 徒歩約3分

主催:  日本赤十字社、赤十字国際委員会(ICRC)、キヤノン株式会社
入場料: 無料

 

トークショー開催概要

日時:         2017年12月23日(土)16:00~17:00
場所:      みなとみらいギャラリーA
ゲスト:  安田菜津紀 氏 / ラガド・アドリ 氏
入場料:      無料
事前登録:  不要

 

【参考情報】

国際人道法と赤十字について

1859年、統一戦争中のイタリア・ソルフェリーノで戦闘場面に遭遇したスイスの事業家アンリー・デュナンは、多数の負傷兵が野放しにされている様子に衝撃を受け、近隣に住む人々からなるボランティア組織を結成して救護にあたりました。その経験から「戦争で傷ついた人々を敵味方の区別なく救う」組織の設立を提唱し、1863年に赤十字が誕生しました。さらに、1864年のジュネーブ条約(赤十字条約)採択を経て、武力紛争のルールを規定する国際人道法が形成されていき、紛争下の人々を保護し、支援するという役割が赤十字国際委員会に託されました。1949年には4つの条約に発展し、民間人や捕虜の支援も強化されています。

 

2016年の写真展の様子

キヤノンと赤十字について

「共生」を企業理念とするキヤノンは、キヤノングループ各社で取り組む献血活動や教育支援など、長年にわたり、赤十字の活動を支援しています。このたび、「国際人道法の普及促進」という赤十字の活動主旨に賛同し、本写真展の認知拡大や理解促進に貢献するため、キヤノン製大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF」を使ったプリント支援を行います。写真本来が持つ力を最大限に生かすことで、武力紛争のもたらす不必要な犠牲や損害の防止、犠牲者の自立・社会参画の一助となることを目指しています。