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インターンシップ体験談 広報インターン 猪俣みづき

お知らせ
2026.05.29
ICRC intern internship international humanitarian law

©ICRC

応募のきっかけは?

イギリスで大学院を修了後、入社までの期間を活用して人道支援・国際協力分野における実践的な経験を積みたいと考え、応募しました。
大学院で教育開発について学ぶ過程で、教育の普及や質の向上を実現するためには、人道状況の改善が不可欠であると強く意識するようになりました。また、学部時代にミャンマーについて学んできたことから同国に関心を持っているのですが、ICRCがミャンマーに対して継続的に支援を実施していることや、地震後の支援状況をはじめとした、あまり報道されることのない情報を発信している姿勢に感銘を受けました。そのため、他のニュースでは十分に報道されない国や地域の情報発信に自分も携わりたいと考えるようになりました。こうしたこれまでの学びや問題意識が重なったことも、応募を後押しする要因となりました。

業務内容は?

駐日代表部は、紛争地の人びとが直面する現状への関心を高め、それらを自分事として考えてもらうことを使命の一つとして掲げており、広報インターンとして、その一端を担う幅広い業務を経験させていただきました。
日々の業務としては、本部が発出した現場からの活動報告に目を通し、記事の日本語訳作成およびウェブサイトへのアップロードを担当しました。また、月に一度発行されるニュースレターの作成・配信や、SNSで展開するコンテンツの作成にも携わりました。どのようなコンテンツを扱うのか、どのように伝えれば効果的かといった点について意見交換する機会を得られたことは、非常に勉強になりました。
さらに、イベント関連の業務として、国際人道法ロールプレイ大会や模擬裁判大会の運営補助、動画撮影にも参加しました。それに加えて、2025年に公開された映画「ペリリュー」原作者の武田さんへのインタビューや、ICRC職員にインタビューをおこなう「教えてシリーズ」の撮影など、これまで携わったことのなかった業務を経験できたことも印象に残っています。

「教えてシリーズ」では駐シリアの日本人職員をインタビュー

 

インターン期間を振り返って

日々の業務を通じて世界情勢について継続的に理解を深めることができたという点、そして半年間にわたるインターンシップを通して、ICRCがどのような理念のもとで活動しているのかを、実務を通じて実感できた点が特に印象に残っています。
そのほか、記事内容のモニタリングや、職員の方々、来訪者のお話を伺うことを通じて、人道支援を取り巻く議論や関心のあり方に触れ、これまでの学生生活では得られなかった視点を学ぶことができたと感じています。ICRCのような国際的な組織でのインターンシップは初めての経験でしたが、半年間を通じて多くの学びを得ることができました。
当初は、「中立」であるというICRCの立場を意識しながら翻訳やコンテンツを作成することに難しさを感じていましたが、職員の方からのアドバイスやご指摘を受ける中で、次第に業務の背景や意図を理解しながら取り組めるようになったと感じています。
また、「学生時代にさまざまな経験をしてほしい」というインターンシップの趣旨のもと、多様な業務に携わる中で、自身に何が求められているのかを考え、どのような行動を取るべきか、また業務をどのように効率化できるかといった点を意識し、実践に移す機会を得ることができました。

ICRCで学んだこと

私がインターンをしている期間中、ウクライナ・ロシア間の武力紛争の長期化や、アジア諸国における地震被害、さらにアフリカ諸国における人道状況の悪化など、さまざまな出来事が相次いで起こりました。国際協調のあり方が大きく変わりつつある状況下で、赤十字の7原則の一つである「中立」という理念によって、どのような支援が可能となり、それが実際にどのように実施されているのかについて知ることができた点は、貴重な学びとなりました。
これまで国際協力に関する経験を積んできましたが、特定の立場に依拠することなく、徹底して中立の姿勢を保ちながら双方に支援を届けるというICRCの在り方は、理念として強く惹かれると同時に、実務としてどれほど難易度の高いものであるかを改めて考えさせられました。
こうした経験を通じて、実務として人道支援に携わり、社会に貢献していくためには、現時点では自分にまだ専門性やスキル、経験が十分でないことも実感しました。そのため、引き続き学びと経験を積み重ねていく必要があるという認識のもと、今後も学びを継続していきたいと考えています。

今後の展望は?

将来的には、人道支援や国際協力、教育開発といった分野に貢献できるキャリアを築いていきたいと考えています。
そのための基盤として、ビジネススキルやIT分野の知識を身につけたいと考え、民間企業への就職を選択しました。
民間企業での経験を通じて得たスキルや経験を、将来どのように国際協力や人道支援の分野で活かすことができるのかを継続的に考えていきたいと思っています。インターン期間中にお世話になった職員の皆様と、将来仕事を通じて再びお会いできるよう、努力し続けたいと考えています。

ICRCでインターンシップを考えている人たちへ

世界情勢が混迷を極める中、ICRCでのインターンシップを通じて、さまざまな経験や専門性を持つ職員の方々がどのように働いているのかを間近で見ることができたことは、非常に貴重な経験でした。
また、日々の業務や対話を通じて、自分は何をしたいのか、どのような人でありたいのか、そしてどこにアンカーを立てたいのかを改めて考える契機となりました。
人道支援や国際協力に関心のある方は、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。応援しています!