コンゴ民主共和国: 83人の子どもたちが家族と再会
コンゴ民主共和国 ― 武力紛争やその他暴力事態下にある東部地域で、家族と離ればなれになっていた5歳から19歳の子どもたち83人が、家族と再会を果たしました。赤十字国際委員会(ICRC)は、コンゴ民主共和国赤十字社と連携して、今回の再会を支援しました。
7月6日から8日にかけて、ICRCは、タンガニーカや上カタンガ、北キブ、東カサイの各州、および、首都キンシャサへ子どもたちを11回に分けて飛行機で移送し、再会を待ち望む家族のもとに送り届けました。特に多くの子どもたちが向かった先は、タンガニーカ州マノノ。53の家族が子どもたちと再会を果たしました。
今回の支援活動は、2019年から2021年にかけて行ってきた大規模な捜索活動の集大成となるものです。情報がほとんどないケースや、家族の所在がわからないケース、あるいはロジや安全面の問題により捜索区域に立ち入ることが困難なケースなどがあり、捜索は長きにわたりました。
しかし、これで終わりではありません。今年に入ってからICRCは、同国の主に東部における暴力事態下で、家族と離ればなれになった子どもの情報を、新たに数百件登録しました。特に北キブでは、ルツル地区で新たな暴力事態が発生したことにより、件数が急増しています。
ICRCはコンゴ民主共和国赤十字社と連携して、避難や離散を余儀なくされた家族の再会と連絡回復のための支援を続けて行きます。