ICRC総裁:スーダンの無差別な殺害を終わらせるため、各国指導者の行動を求む

スーダン
2025.11.06

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©ICRC


ジュネーブ(ICRC) - エル・ファシールとスーダンの他地域で起きている人道上の惨事について、赤十字国際委員会(ICRC)のミリアナ・スポリアリッチ総裁が以下の声明を発出しました。

 
スーダンにおける戦時のルール違反は許容されません。入院中の患者の殺害や、自宅からの避難中の銃撃は正当化され得ません。こうした恐ろしい攻撃を直ちに止め、国際人道法が尊重されなければなりません。

スーダンの民間人が想像を絶する恐怖に耐えるなか、世界は目を背けてきました。ICRCは紛争当事者に国際人道法の尊重を求めてきましたが、罪に問われることなく違反行為が続いています。

民間人は、残虐な攻撃、蔓延する性暴力、そして生活インフラの意図的な破壊を耐え忍んでいます。かつて命を救うために使われた公共施設が、死と破壊の現場となっています。

私たちは、人道・医療従事者への攻撃停止を求めてきました。しかし今週、北コルドファン州では、スーダン赤新月社の同僚5名が殺害されました。

今こそ、指導者たちが殺害を止め、紛争当事者による戦時のルールの順守を確実にする政治的な勇気を示すときです。すべての国家は、自国の国際人道法の遵守のみならず、他国による順守を求めて働きかける義務があります。

残虐行為を止めるため、強く確固たる行動のみがスーダンの人びとの命を救います。民間人の安全、尊厳、そして彼ら自身を守るため、世界は、戦時のルールが踏みにじられる状況をただ傍観しているわけにはいかないのです。

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