ICRC中東事業局長の声明:イスラエルとイランの軍事対立激化について

中東
2025.06.18
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©ICRC

私たちの心は、イラン―イスラエル間の紛争に巻き込まれた民間人と共にあります。失われた命の一つひとつ、そして、被害を受けたすべての家族に思いを馳せると、とてつもない悲劇としか言いようがありません。

赤十字運動の同僚たちを含め、多くの民間人が双方で死傷しています。家も生活基盤も破壊されています。イランでは、多くの人が安全を求めて家族と共に避難し、イスラエルでは、人びとが夜中にシェルターに駆け込む日々が続いています。

この先、紛争が激化すれば、さらに多くの民間人が犠牲となるでしょう。そしてその影響は、既に多くの苦難に直面している中東地域において、こうした対立をはるかに超える規模で広がりをみせるでしょう。私たちはそのことを懸念しています。

ICRCは国際人道法の遵守と、事態の即座の鎮静化を求めます。殺りくを止め、軍事行動の応酬を終わらせるには、断固とした政治的決断が今すぐ必要です。

赤十字運動の同僚たちは、紛争の最前線で活動しています。イラン赤新月社の緊急対応チームは、現場の人道ニーズに応えています。イスラエルのパートナーであるダビデの赤盾社は、今回の一連の軍事行動で被害を受けた人びとに不可欠な支援をおこなっています。

 

ICRC中東事業局長、ニコラス・フォン・アークス

 

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