「希望のかけ橋/The Bridge」がグランプリ受賞!!ハリウッドへの切符を獲得!

お知らせ
2023.06.29

🄫ICRC

俳優の別所哲也さんが主宰する、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)。

その中の「戦争と生きるプログラム supported by 赤十字」で上映した「The Bridge(邦題:希望のかけ橋)」が、見事、グランプリである「ジョージ・ルーカスアワード」を獲得!世界120カ国から集まった5215作品の中から栄えあるトップの座を射止め、来年の米国アカデミー賞短編部門のノミネート候補に仲間入りします。

興奮冷めやらぬ中、アワードセレモニーの翌日、吉田和泉監督を駐日代表部にお招きしてお話を伺いました。

ICRC駐日代表部に来てくれた吉田監督

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まず驚いたのは、ストップモーションアニメの手法を取っているため、一日8秒撮影できれば御の字だったということ!7カ月の撮影期間を要し、企画から完成まで6年の月日が流れたと言います。

日本人の父とポーランド人の母を両親に持つ吉田監督は、制作するきっかけについて、「両国のつながりを題材にアニメーションを作りたかった」と語ってくれました。監督の二つの母国への思いと卓越した発想力で、実際にあった出来事を人形たちが繊細な表情と共に私たちに伝えてくれます。

実際にあった出来事とは?: https://rb.gy/deevl

今がどんなにつらくても、きっと世界のどこかに助けてくれる人がいる。そのことを子どもたちを含め、多くの人たちに知って欲しい

吉田和泉監督

出口の見えないロシアーウクライナ紛争では、ポーランドが最大の難民受け入れ国となっています。まさに、監督自身が、日本とポーランドを超えて、世界の「希望のかけ橋」を体現していると感じました。

ICRCが同映画祭に参画して9年目となる今年、リアル会場とオンライン併せて計8作品を上映。これまで、選考段階で赤十字の活動そのものを描いた作品がリストアップされることはなく、今回が初となりました。その作品がグランプリを受賞したことで、国内パートナーの日本赤十字社と共に大いに盛り上がっています。

吉田監督、本当におめでとうございました!

なお、「The Bridge/希望のかけ橋」は、今回の受賞を受けて7月10日(月)までオンライン視聴が可能となりました。気の遠くなるような時間をかけて、人形たちに命を吹き込み、一挙手一投足に魂を込めた秀逸な作品です。ぜひご覧ください。
https://www.shortshortsonline.org/videos/the-bridge-1