イスラエル/パレスチナ自治区:ヨルダン川西岸地区での市民への暴力の即時停止と、さらなる暴力事態の激化を防ぐための緊急措置を
イスラエル・パレスチナ
2022.10.12
エルサレム(ICRC)―赤十字国際委員会(ICRC)は、ヨルダン川西岸地区の一部で武器を用いた暴力事態が激化し、多数の民間人が犠牲になっていることを非常に憂慮しています。
暴力の応酬により民間人の死傷者が発生している現状は、到底容認できるものではありません。近隣の学校に通う子どもたちが、こうした暴力を目撃していることに加えて、余りにも多くその犠牲になっていることを非常に懸念しています。
ICRC西岸地区副代表部 アルノー・メッフル代表私たちは、すべての武装勢力に対して、民間人やその財産、およびその生活に欠かせないインフラを保護し、尊重するためにあらゆる手段を講じるよう求めます。いかなる武力の行使も、国際法の諸規則と基準に則って行われなければなりません。
「医療従事者は、人々の命を救う重要な役割を担っています。暴力事態下にあるコミュニティーの人々が継続的な治療を受けられるようにためには、最前線で、緊急の人道ニーズに対応している、パレスチナ赤新月社のスタッフやボランティアが、安全に仕事をできるようにすることが大変重要です」とメッフルは続けます。
パレスチナ自治区全域、特にヨルダン川西岸地区において、悪化の一途をたどる、危機的な人道状況を食い止めることができるのは、紛争解決に向けた政治的措置以外にありません。