第一次世界大戦の最もか弱き者たち

ロシア
2018.02.09

下記は、2018年1月にモスクワ中心部で開かれた展覧会で初めてロシアで公開された写真です。この展覧会は、第一次世界大戦終結100年を記念して行われました。大戦では、ドイツに次いで2番目に多い170万のロシア人兵士が犠牲になりました。また、推定73万人のロシア市民の命も奪われ、1917年のロシア革命と内戦につながっていきました。

ロシアのノヴゴロド州にある孤児院でヤギの乳しぼりをする孤児たち。1914年8月。 ICRCはロシアと東欧にかけて慈善事業を支援。第一次世界大戦終結から100年経過した今なお、ICRCは武力紛争とその他の暴力の被害にあっていいる人たちの生命と尊厳を守り、国際人道法の促進と強化に取り組んでいる ©ICRC

ブレスト・リトフスク(現在のベラルーシ西部の都市、ブレスト)の孤児院にてカメラの前でポーズをとる子どもたち。1919年。膨大な数の子どもたちが第一次世界大戦で孤児になった。戦時下、ICRCは各国赤十字社・赤新月社とともに子どもたちのための居住施設を組織。終戦後も長期間運営された ©ICRC

第一次世界大戦後の東ヨーロッパ。限られた選択肢を考える難民(1914-1918)©ICRC

第一次世界大戦後の東ヨーロッパ。限られた選択肢を考える難民(1914-1918)©ICRC

ブレスト・リトフスク(現在のベラルーシ西部)で予防接種を受ける難民の子ども。1919年。予防接種は感染症拡大の予防に効果的な方法。第一次世界大戦から100年が経過した後も、イエメンでのコレラ感染拡大のように、伝染病は武力紛争被害者の生命と健康への深刻な脅威となり続けている ©ICRC

ドイツ中央部のホルツミンデン捕虜収容所からこちらを見つめる子どもたち。ICRCは捕虜収容所を訪れ、大人と同じように拘束され難民となった子どもたちに特に注意を払う。女性と子どもを含む1万ものポーランド人、ロシア人、ベルギー人、フランス人がホルツミンデン収容所に拘束された ©ICRC

ポーランド北西部のシュチェチン港からの帰還を待つ子どもたち。ICRCは各国赤十字社・赤新月社が42万5000人以上のロシア、ドイツ、オーストリア、ハンガリーの捕虜を本国に送還するのを支援。当時も現在同様、戦時下の子どもたちへの配慮を重視。ICRCは、ロシアやその他の地域で慈善団体が子どもたちに食料、衣服、住む場所の提供を支援。また、可能な範囲で家族と離れてしまった子どもたちと両親の再会も支援 ©ICRC