ICRCロシア代表部とは?
2022年に設立30周年を迎える赤十字国際委員会(ICRC)ロシア代表部は、ロシア連邦とほぼ同じ時期に誕生しました。
ICRC(モスクワ)―モスクワに事務所を構えるICRCロシア代表部は、世界各地で武力紛争およびその他暴力の伴う事態によって犠牲を強いられている人々を保護・支援するというICRCの使命に基づき、ロシアの政府や学術界、有識者など、影響力のある組織や人々との対話を構築する、私たちにとって重要な人道外交の拠点の一つです。
他の国や地域の人道外交拠点で行っているのと同様に、私たちは、経験と知識を活かして、世界各地で人道危機に見舞われている人々の暮らしを改善するために、政治や軍の意思決定者と対話を行っています。ロシアが参加する国内外の対話の場を設け、あるいはそうした場に参加し、急を要する課題の解決策を模索しています。そうした課題には、例えば、医療従事者や公共サービスの保護をいかに強化するかや、市街戦や革新的な技術による攻撃が人々の生命や暮らしに与える影響をいかに最小限にするか、などがあります。
ICRCは、ロシアや周辺地域において、現地の各国赤十字社と協力して、人道という概念や国際人道法を普及し、国際赤十字・赤新月運動についての理解を促進しています。ロシアとベラルーシでは、現地の赤十字運動のパートナーと連携し、救急処置や緊急事態への対応、家族の連絡回復・再開支援、弱い立場に置かれた人々のニーズへの対応などの活動の強化・支援を行っています。
私たちは、これまでも、そして、これからも変わることなく、紛争が人々にもたらす苦しみを軽減し、暮らしを立て直す支援を行うことを最大の目標として、活動を続けて行きます。