湾岸戦争から30年-行方不明者の遺体がクウェートで見つかりイラクに引き渡される
イラク
2021.05.24
湾岸戦争中(1990~91年)に行方不明となったイラク兵の遺体がクウェートで見つかり、所持品や軍により発行された身分証明書とともに、三者委員会の支援のもと3月30日にイラクに引き渡されました。
イラク、クウェート(ICRC)― 遺体は昨年2月初旬にクウェート北部に位置するブビヤン島で発見されました。遺体の引き渡しは、技術小委員会の枠組みに基づき、赤十字国際委員会(ICRC)の専門家による支援のもと両国間で合意された手順に従って行われました。
三者委員会とその下部組織である技術小委員会は、湾岸戦争中に行方不明になった人の安否を確認することを目的として、それぞれ1991年と1994年に発足しました。ICRCが議長を務め、参加国はイラクやクウェート、サウジアラビア、アメリカ、イギリス、フランスの6カ国です。また2014年以降は、国連イラク支援団もオブザーバーとして参加しています。
三者委員会は、湾岸戦争中に行方不明となった人の捜索をこれからも続けていきます。
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イラクでの40年にわたる人道支援:https://jp.icrc.org/activity/icrc-activities-iraq-annual-report-2020/