パナマ共和国:雨水を飲み水に活用

パナマ共和国
2016.03.22

パナマ共和国の東端にあるダリエン地方、特にコロンビアと国境を接する地域では安全な水と医療施設へのアクセスが不足しています。飲料水を確保することが難しいこの地域の人々は、川の水を飲むことを余儀なくされています。このことは健康被害が出ることを意味します。2011年、赤十字国際委員会(ICRC)はコミュニティと協力して、雨水集積システムを設置しました。人々の健康が改善することが期待されています。

安全な水にアクセスできるかどうかは、人々の生命や健康、衛生状態に直接影響を及ぼします。3月22日の世界水の日を記念して、パナマでの取り組みを紹介します。

ダリエンは森林地帯で、地形と天候によりたどり着くのが困難な場所にある。この地域に行くには、首都パナマ市からバスで5時間、ボートで約8時間かかる。川の状態によって、移動は2日間かかること ©BY-NC-ND/ ICRC / J. Braun

パナマとコロンビアの国境地帯では、基本的なサービスへのアクセスが欠落しており、生活の質に大きな影響を与えている。その一つが飲料水の不足で、健康に直接影響を及ぼしている ©BY-NC-ND/ ICRC / J. Braun

パナマとコロンビアの国境地帯では、基本的なサービスへのアクセスが欠落しており、生活の質に大きな影響を与えている。その一つが飲料水の不足で、健康に直接影響を及ぼしている ©BY-NC-ND/ ICRC / J. Braun

安全な水を供給するために、アルト・トゥイラ(Matugantí, Sobiaquirú, Paya, Púcuru, Boca de Paya and Balsal)に雨水集積システムを設置 © BY-NC-ND/ ICRC / J. Braun

住宅構造を改善して雨水を集積する1000リットルのタンクを取り付けた © BY-NC-ND/ ICRC / J. Braun

貯水と整備を適切に行えば、タンクに溜まった雨水を安心して飲料用や調理に活用できる © BY-NC-ND/ ICRC / J. Braun

安全な水を飲めば、子どもに顕著な下痢や腸内寄生虫など地域で最もよくある病気を予防できる © BY-NC-ND/ ICRC / J. Braun

2013年末時点で、アルト・トゥイラとボカ・デ・クーペの約2600人以上が、民家や学校、医療センターに設置された雨水タンクの恩恵を受けた © BY-NC-ND/ ICRC / J. Braun

雨水集積システムが持続的に活用されるよう、現地の人々に対し維持管理に関する訓練を行っている © BY-NC-ND/ ICRC / J. Braun